著作権改正法案が今国会では見送られたようだ。
そもそも、著作権改正法案はいうまでもないことだが、漫画村などの海賊サイトへの対策であろう。
ただここで考えてほしいのは、なぜ漫画村が流行ったのか?ということだ。
理由としては大きく以下の2つと考えられる。
1.無料であること
2.最新の漫画が読めること
最新の漫画が読みたければ、購入するなり、書店やコンビニなどで立ち読みすればよいので、無料であることが決定的に重要であったのだろう。
無料の漫画サイトといえば、過去の漫画を読むことができる、マンガ図書館Z、というサイトがある。
こちらは海賊サイトではなく正規のサイトだ。
発起人は、週刊少年マガジンにて『ラブひな』『魔法先生ネギま!』を連絡していた赤松健氏だ。
だが、このサイトを訪れて漫画を読んだことがある人がどの程度いるであろうか?
また、リピータがどの程度いるのであろうか?
マンガ図書館Zと漫画村ではサイトの趣旨がちがうので、単純に比較することはできないが、それでもリピータ率は圧倒的に漫画村のほうが多かったと思う。
そのんなことないという人がいたら、漫画村はすでに閉鎖されてしまっているので、一度マンガ図書館Zを訪問し、漫画を読んでみるとよい。
UI/UX(ユーザインターフェース/ユーザ体験)というものがまったく考えられていないことがわかる。つまり、読書方法やシステムが直感的にはわからないし、漫画を読んでいる途中に表示される広告画像により、テンポよく漫画を読むことができないわけだ。
このような部分を改善できない限り、今後も海賊サイトは増えるであろうし、読者は海賊サイトへ流れてしまうだろう。