naos92の日記

あなたは夢をみる?志を低く自我を薄く、万人に好かれる便利な奴隷を目指します。

空気と情報の値段

平田オリザさんとか林信次さんとか空気や情報で商売をしていた人ほど、他の業界のことをよく語れるものだと感心する。

 

以下引用とコメント。

【そうか、今まで僕が売っていたのは、この夜の渋谷のバーの雰囲気と、ここで出会える人たちとの会話や偶然といった“形がないもの”だったんだ】

→おしゃれな空気や一体感を味わいに人が集まっていることを理解できていなかったことが驚き。コスパ重視の飲食店ならサイゼリヤが最強でしょうに。美味しい料理だから売れているのではなく、売れているものが美味しい料理なのです、との名言をかみしめたいところ。

 

【例えばこの状況が終息した段階で、政府や自治体が空いている劇場を借り上げて、上演の機会を与えて、そこに支援するなど、特例的な枠組みというのも考えられるんじゃないかと思います。】

→政府や自治体だのみか。大きな政府が必要だと言っているのだろうか。国から自粛要請がでたので、国からの保証はあるべきだが、それは他の業界団体も同じでしょう。やはりここは給付金が10万では足らず、100万ぐらいばらまくべきではないか。

 

【僕らの業界は、票にならないから「近所の居酒屋生ビール券」とか「喫茶店コーヒー券」なんて政府は絶対に用意してくれないですよね。】

→仮にお肉券やビール券やコーヒー券をつくるとしてどうやって運用するのだろうか。緊急非常事態に際して、前例のない仕事をやらされたあげく、あとでマスコミなどからつるし上げをくらうのは勘弁してほしいところです。比較的簡単なのは電子マネー決済手段を完備しないと営業許可をださないようにして、ポイント100%還元などができればよいのだが、そもそもクレジットカード払いすら嫌な顔をする飲食店が多く、ちょっと厳しいかな。

 

【日本の「飲食店」って、ちょっとしたやる気と商売の才覚があって、うまくいけば、同年齢のサラリーマンよりも全然収入は良くなる可能性があるんです。】

→リスクとリターンの考えからすると同年齢のサラリーマンより全然悪くなる可能性もあるってことだ。

 

【ぜひちょっとお考えいただきたいのは、製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。】

→景気が回復したからと言って売れるとは限らないし、不況期や工場を海外へ移転ブームで職を失った人たちに対して、芸術家は何をしてくれたのだろうか。見返りを求めているわけではないが。

 

【批判をするつもりはないですけれども、そういった形のないもの、ソフトを扱う産業に対する支援というのは、まだちょっと行政が慣れていないなと感じます。】

→資本主義の世の中なので、評価されている=時価総額の大きさだとすると、世界のトップ企業はソフトを扱う企業ですよ。昔からの伝統を守った表現もよいとは思うが、評価はされないでしょう。

 

【大変なのは国民みんな一緒ですから、どうにかしのぐしかないんですが、やはりその次の段階では、文化政策としての支援は何か用意していただかないといけないかなと思います。】

→お上が―との根性が透けて見えますね。文化政策としてなどといわなければもう少し味方も増えるのでしょうけれども。またソーシャルメディアを利用することは考えていないのだろうか。参入障壁が低く、既得権を維持することが難しいから嫌なのかしら。

 

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