naos92の日記

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長期金利の上昇と米国債券の売りの加速

ブルームバーグの記事から抜粋。
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米国債の大規模な売りはある段階に達すると、特定の投資家グループに一段の売りを促し、動きが増幅されることがある。この2カ月の売りで、この段階に達したように見受けられ、米金融市場は戦々恐々としている。
売りを余儀なくされたグループとは、7兆ドル(約743兆円)規模の住宅ローン担保証券MBS)市場の投資家だ。米国債利回りとそれに連動する住宅ローン金利が突然に大きく上昇すると、住宅ローンの借り手は借り換えの動機が薄れる。借り換えが減るということはMBSが早期償還されず、投資家にとっては資金の回収に時間がかかることを意味する。この回収期間(デュレーション)が長いほど、金利上昇による痛みは強まる。
そこで投資家は保有している長期の米国債を売却するか、デリバティブ金融派生商品)のポジションを調整することで、MBSポートフォリオで予想外に生じたデュレーション長期化を相殺しようとする。コンベクシティヘッジと呼ばれる現象だ。既に売りが優勢なところに追加の売りが出ることで利回り上昇が増幅される「コンベクシティイベント」は、1994年と2003年に発生している。
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米国債権の話となるが、長期金利の上昇により、売りが売りを呼ぶ仕組みが簡易的に説明されている。暴落を避けるためにはおさえておきたい知識のひとつだ。

 

www.bloomberg.co.jp