Wasabi社は、特にデータストレージに焦点を当てたクラウドサービスプロバイダーとして知られています。Wasabiのクラウドセキュリティは、多くの企業や組織が信頼して利用しているため、そのセキュリティ対策は非常に重要です。以下に、Wasabiのクラウドセキュリティの主要な側面を説明します。
### 1. **データ暗号化**
- **転送中のデータ**: Wasabiでは、データが転送中に傍受されるのを防ぐために、TLS(Transport Layer Security)プロトコルを使用して暗号化します。
- **保存中のデータ**: 保存されているデータは、AES 256ビット暗号化により保護されます。これは、非常に高いレベルのセキュリティを提供し、データが不正にアクセスされた場合でも内容を解読できないようにします。
### 2. **データ耐久性と冗長性**
Wasabiのストレージサービスは、99.999999999%(11ナイン)のデータ耐久性を提供しています。これは、データが複数の地理的に分散された場所に冗長的に保存されることを意味し、災害や障害が発生した場合でもデータの損失を防ぎます。
### 3. **アクセス制御**
- **IAM(Identity and Access Management)**: Wasabiでは、アクセス制御を強化するためにIAMを利用しています。これにより、ユーザーやグループに対して細かなアクセス許可を設定できます。
- **APIキーの管理**: ユーザーはAPIキーを使用してWasabiのサービスにアクセスします。これらのキーは適切に管理され、必要に応じてローテーションされます。
### 4. **監査とログ管理**
Wasabiは、すべてのアクセスとアクティビティを監査ログに記録します。これにより、セキュリティイベントや異常な活動を迅速に検知し、対応することが可能です。
### 5. **コンプライアンス**
Wasabiは、多くの業界標準および規制に準拠しています。これには、HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)、GDPR(General Data Protection Regulation)、およびCCPA(California Consumer Privacy Act)などが含まれます。これにより、医療データや個人情報の取り扱いにおいても安心して利用できます。
### 6. **不変ストレージ**
Wasabiは、WORM(Write Once, Read Many)機能を提供しており、データを一度書き込んだ後に変更や削除ができないようにすることで、ランサムウェアなどの攻撃からデータを保護します。
### 7. **物理的セキュリティ**
Wasabiのデータセンターは、高度な物理的セキュリティ対策が施されています。これには、24時間の監視、アクセス制御システム、防犯カメラなどが含まれます。
Wasabi社はこれらのセキュリティ対策を組み合わせることで、顧客のデータを安全に保護し、信頼性の高いクラウドストレージサービスを提供しています。セキュリティは絶えず進化しており、Wasabiは最新の脅威に対応するために継続的にセキュリティ対策を強化しています。