1 MIPS は「Million Instructions Per Second（毎秒百万命令）」の略で、コンピュータの処理能力を測る単位です。この単位は、プロセッサが1秒間に実行できる命令の数を示します。具体的には、プロセッサが1秒間に何百万回の命令を処理できるかを表します。
例
MIPSの用途と限界
- MIPSは主にプロセッサのパフォーマンスを比較する際に使用されますが、実際には単位としての限界もあります。というのも、MIPSはプロセッサが実行する「命令の数」を基にした指標であり、実行する命令の種類や複雑さ、命令の長さによって実際の性能が大きく異なるからです。
- 例えば、ある命令が1クロックで完了するのに対し、別の命令は多くのクロックを要する場合があり、単純に命令数だけでパフォーマンスを評価するのは不完全です。
そのため、MIPSはあくまで理論的なパフォーマンスを示す指標であり、実際のシステム全体のパフォーマンスを評価するためには、他の指標（例えば、実行時間や処理内容）と組み合わせて考慮する必要があります。
