VMwareスナップショットとAWSスナップショットは、異なる環境でデータの保護と復旧に使用される2つの異なる技術です。ここでは、両者の主な違いを紹介します:
環境です: 環境: VMwareスナップショットはVMware仮想化環境で利用され、AWSスナップショットはAmazon Web Services(AWS)クラウドインフラで利用されます。
スコープ: VMwareのスナップショットは、仮想マシン(VM)レベルで動作します。ディスク、メモリ、構成設定など、特定の時点におけるVMの状態をキャプチャします。一方、AWSスナップショットはストレージレベルで動作するため、複数のEC2インスタンスに接続できるAmazon Elastic Block Store(EBS)ボリューム全体の状態を取得することができます。
ストレージです: VMwareスナップショットは、VMwareデータストア内に保存され、通常、VMと同じストレージインフラに配置されます。一方、AWSのスナップショットは、AWSクラウドのスケーラブルなオブジェクトストレージサービスであるAmazon Simple Storage Service(S3)に保存されます。
インクリメンタルバックアップ AWSのスナップショットはインクリメンタル(増分)であり、前回のスナップショット以降の変更点のみを保存することを意味します。これにより、ストレージを効率的に使用することができます。これに対し、VMwareのスナップショットは通常、VMのディスクの完全なポイントインタイムコピーとして実装されており、特に複数のスナップショットを取得する場合は、大きなストレージスペースを消費する可能性があります。
寿命: VMwareのスナップショットは、短命で一時的なものであるように設計されています。主に、パッチやソフトウェアのアップデートなど、VMに変更を加える前に、ポイントインタイムの回復オプションを作成するために使用されます。必要な変更が行われると、スナップショットは通常削除されるか、ベースとなるVMディスクと統合されます。一方、AWSのスナップショットは、より長い期間保持することができ、継続的なバックアップや災害復旧の目的で使用することができます。
管理と移植性: VMwareスナップショットは、VMware vSphere環境内で管理されるため、他の仮想化プラットフォームへの移植は容易ではありません。AWSスナップショットは、AWSエコシステムの一部であるため、AWSマネジメントコンソール、API、またはCLIを通じて管理でき、異なるAWSリージョンやアカウントに簡単にコピーまたは移行することが可能です。
VMwareのスナップショットとAWSのスナップショットは、どちらもデータ保護機能を備えていますが、それぞれの環境では異なる目的を果たすことに留意することが重要です。