naos92の日記

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【IT備忘録】テープバックアップというかテープアーカイブについてのまとめ

完全に個人の備忘録として、最近見直されつつあるテープバックアップについて、LTOの寿命、テープアーカイブを行う上での運用上の注意点、JIS規格、テープバックアップのメリットデメリットの記事をまとめてみた。

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▼LTO-9テープメディアの寿命評価
テープストレージ専⾨委員会
2023年12⽉
LTO-9の寿命推定
https://home.jeita.or.jp/standardization/committee/pdf/tape-lifespan_202312.pdf
LTO-9テープメディアが50年以上磁気的に安定なことは確認できたが、システムの保証期間、OS及びソフトウェアの互換性等を考慮すると、安全かつ安⼼して、⼀つのテープフォーマットにデータを保管する⽬安は10年と考えられ、 10年以上の⻑期保管をする場合は、JIS Z 6019 「磁気テープによるデジタル情報の⻑期保存⽅法」を参照し、データを適切に移⾏(マイグレーション)することを推奨する。


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ビッグデータ利活用時代における磁気テープによるデータの長期保存
テープストレージ専門委員会
2019年10月
https://home.jeita.or.jp/upload_file/20191003093802_uSWUfqoj1n.pdf

アーカイブ市場で求められる要件とは?
 ⼤容量
 低コスト(低ビット単価)
 信頼性
 ⻑期保存、⻑期供給性
→磁気テープ(LTO)が最適


LTFS(Linear Tape File System)の登場による利便性の向上
LTFSはテープ専用のファイルシステム
LTOテープをあたかもハードディスクやUSBメモリなどと同様に取り扱うことができるため、GUI上のマウス操作でファイルのテープへの書き込みが可能


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ビッグデータ利活⽤時代のテープストレージ
テープストレージ専門委員会
2019/5/8-10
https://secure02.red.shared-server.net/www.jdsf.gr.jp/activity/pdf/2019_expo/jeita_bigdata.pdf

アーカイブとバックアップとの違い
アーカイブとは
保管/利用を目的として原本データを永久/長期に保存すること
バックアップとは
データ保護を目的として原本データの一時的な複製を作成すること

アーカイブシステムの運用条件
運用規定
長期保存の保証レベル
管理台帳
プロセス
作業記録

 

長期保存するための条件
保存対象のデジタル情報ファイル
デジタル情報ファイルの保存期間
デジタル情報ファイルの長期保存の保証レベル
「登録・利用・移行・廃棄の実施」]
「移行時期の決定」
「ファイル呼び出し方法明確化」
「点検内容・点検時期の見直し」
「作業の見直し・運用改善」

保存ファイルごとに磁気テープの複製をレベル別に作成
 正・副ファイルを作成・保存
 正・副・予備ファイルを別の磁気テープに保存(別フロアに保存)
 別拠点に正・副・予備ファイルを保存
アーカイブシステムをレベル別(同一拠点・別拠点)に配置
 同一拠点に配置
 別拠点に配置
デジタル情報ファイルの一致確認の度合いを運用前に決定
 各ファイルのサイズ比較
 各ファイルのハッシュ値比較
 各ファイルのバイト単位比較

管理台帳
 資源識別子
 記録媒体 管理番号
 記録媒体 保管場所
 作業記録
 登録日時
 削除日時
 ファイルサイズ

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▼実はGoogleも採用するテープバックアップとは?メリットや活用ケースまとめ
https://insights-jp.arcserve.com/tape-backup

●テープバックアップ6つのメリット
・低コストなバックアップ運用が実現できる記録媒体
・大容量のデータ保存が可能
・データの長期保存
・省エネ
・移動性・保管性が優れている
・セキュリティ性が高い(ランサムウェア対策など)

●テープバックアップ6つのデメリット
・検索性が悪い
→磁気テープは情報がリニアに記録
・ハードウェア障害
→テープ読み書きのためのドライブのヘッドクリーニングを定期的に行うこと
・人的要素によるリスク
→動のプロセスなので、テープを交換をわすれてしまうような人為的なミスが起きやすいリスク
→テープには紛失、破損、摩耗の恐れ
・数値化しづらい保守・管理コスト
→数値化しづらい業務負担
→例えば、IT担当者が朝イチでテープバックアップがちゃんと取れているか確認し、システム上問題が発生した際のトラブルシューティングやテスト作業、社員が紛失・破損したデータの特定と復元
・盗難に対する脆弱性
→保管先のデータが盗難にあうリスク
・災害に対する脆弱性

●テープバックアップの活用をおすすめしないケース
・障害が発生してもシステム停止が絶対に許されない
・障害が発生した場合、復元スピードが優先される場合
・データ復元の頻度が多い場合
・バックアップ作業を自動化したい (できるだけ人手を介さない手段)