もともと精神病を患っていた人が、投薬、社会福祉の力や、職場の仲間、家族とのつながりから、なんとか一般社会になじもうともがいていたが、行政のサービスカットにより、投薬、社会福祉はなくなり、信用していた職場の仲間からは裏切られ、信頼していた家族からは騙されていたことを知って、自暴自棄になったお話。
のように見えて、実際は、一般社会に無理してなじむ必要もなく、自由に生きてよいことに気づいてしまって、結果やりたかったことが、自分をバカにした人達や社会に対する復讐のお話。
これまで縛られてきた鎖から解き放たれて、発作の笑い声がなくなったし、歓喜のダンスを踊るわけだ。
また、劇中の話もどこまでがジョーカーの妄想で、どこからが現実なのか?がわからないようなつくりになっている。
同じアパートにいた女性との関係とかね。
ジョーカーのような人を生み出さないためにも、人に対しては縛るものが必要だね。
印象に残ったのは以下のシーン。
・ジョーカーの笑いの発作の演技
→一言で表現するとキモ。
・地下鉄で見知らぬ女性にポテトを投げつける証券会社のエリート3人組
→なんでそんなエリートが治安の悪い地下鉄に乗っているのか。ポテトを投げつけられた女性は事件にまきこまれないでよかった。