セッションストレージ（Session Storage）は、Webブラウザ内でデータを一時的に保存および管理するためのウェブストレージメカニズムの一つです。セッションストレージは、特定のウェブセッション（ブラウザウィンドウが開いている間）の間でデータを保存します。ブラウザを閉じたり、ウィンドウを切り替えたりすると、セッションストレージに保存されているデータは消去されます。
以下はセッションストレージの特徴と使い方についての詳細です：
1. スコープ: セッションストレージは、特定のウェブセッション内でのみ有効です。異なるウェブセッション間でデータは共有されません。これは、同じブラウザウィンドウ内で異なるタブやウィンドウ間でデータを分離するのに便利です。
2. データの保存: セッションストレージは、JavaScriptを使用してキーと値のペアを保存および取得するために利用されます。データは文字列として保存されるため、オブジェクトや配列などの複雑なデータ構造を文字列に変換する必要があります。
3. ライフサイクル: セッションストレージに保存されたデータは、ブラウザウィンドウが開いている間有効です。ウィンドウを閉じたり、セッションを終了すると、そのセッションストレージ内のデータは消去されます。
4. 利用ケース: セッションストレージは、セッション中に一時的なデータを保存するために使用されます。例えば、ユーザーがウェブフォームに入力したデータを一時的に保持する、ウェブページ間で情報を受け渡す、または一連の操作の途中経過を保存するなどの用途に適しています。
セッションストレージは、ウェブアプリケーションが一時的なデータの保存と操作を行うための便利なツールであり、クッキーよりも大容量のデータを格納できるため、特にフォームデータの保存などに適しています。しかし、セッションが終了するとデータが消去されるため、長期的なデータ保存には向いていません。
