お昼のニュースで日経平均がゴールデンクロスしたとの報道があった。
そもそもゴールデンクロスとは、テクニカル分析で用いられる買いタイミングのシグナルを示す用語だ。
具体的には、2本の移動平均線の内、より短い方の移動平均線が、上昇する中で長い方の移動平均線を下から追い抜いた状態を言う。
追い抜いた角度が急であればそれだけ強い買いのサインだと言われている。
なぜか?
こう考えられている。
長期の移動平均線は、長期の間に売買された金額の平均値であり、その価格帯で保有している投資家も多いことを意味する。
裏付けとして、売買代金を確認する必要はあるが。
短期の移動平均線は、現在の株価が低い水準にあり含み損を抱えた投資家が多いことを意味する。
含み損を長期間抱えていた投資家の心理として自分が買った水準まで株価が回復した時に株を手放したくなる傾向があることによる。
その場合は、長期移動平均線が抵抗線となるような状態。
ここまでくれば理解できたと思うが、ゴールデンクロスはその含み損を抱えている投資家の売り圧力を超えるだけの買い圧力があることがチャートに表れている状態なので、ゴールデンクロスが出現することによって、上昇トレンドに転じる可能性が高いとされているということ。