naos92の日記

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【決算】4502武田薬品工業と今後の展望

武田薬品アクセンチュアおよびAWSと提携し、デジタル変革を加
3社のトップ同士で決まった事業。
タケダのニュースリリースによると、クラウド活用やデータから導き出される知見で、医薬品開発の加速、
俊敏な業務運営、ITコスト削減などを実現するとともに、イノベーションに資する人材育成を推進するという。
武田薬品は、クラウド活用を前提とした「クラウドファースト」のアプローチを採用することで、不要なシステム構築作業を排除し、より高い拡張性と信頼性を担保した安全なITアーキテクチャの構築が可能になります。
CEOであるクリストフ・ウェバーは、「3社の力を結集することにより、当社は、人々の健康、テクノロジー、ビジネスの成長の融合を目指して果敢に行動します。私のビジョンは、今後10年以内に、当社の従業員全員が人工知能をより良い判断の手助けとなるように活用し、革新的な治療薬や体験をこれまで以上に迅速に患者さんや医師、医療費を支払う人たちに提供できるようになることです。アクセンチュアおよびAWSとの提携により、当社がこれまで単独で進めてきたことをさらに前進させ、このビジョンを実現します」
武田薬品は、今後3年間でデータおよびデジタル領域の専門人材を新たに数百人採用する計画です。かつてない人材層へのアプローチを行うほか、数千人にのぼる従業員のスキル向上を図り、データのさらなる活用力とデジタル化を推進します。
タケダに事業変革を引き起こせるようなIT人材をスカウトできるのかが疑問だ。
この提携で、最大の利益者はAWSで、アクセンチュアも責任を負わないコンサル業務だけを行い、社内がボロボロになりそうな予感もする。

肝心の決算はというと、
売上収益1兆5907億8500万円(前年同期比4.2%減)、営業利益2155億8800万円(97.7%増)。
売上減は為替の影響という説明、本当かなという気がしないでもないが、確かに最近円が強いしね。まあ納得。
主力の潰瘍性大腸炎クローン病治療薬「エンティビオ」の売上収益は実質25.8%増の2070億円。
21年3月期の通期業績予想は、事業売却の影響を織り込み、売上収益3兆2000億円(従来予想比500億円減)、営業利益4340億円(同390億円増)に修正した。

また、コロナ治療薬に関する新しいニュースリリースはでてきていないが、ワクチンの供給契約に関するニュースリリースはあった。
武田薬品工業は10月29日、米モデルナが開発している新型コロナウイルス感染症向けmRNAワクチン「mRNA-1273」について、来年前半から5000万回分を輸入し、日本で供給すると発表した。取り組みは両社と厚生労働省の3者間の合意に基づくもので、武田は国内で承認申請を行い、承認取得後に供給を始める予定。同社は、米ノババックスのワクチンについても国内供給を担うことで今年8月に合意している。
ただ、ワクチンの単価は約40米ドル=約4,000円と言われているので、モデルなのワクチン供給で売り上げが約2,000億増にはなる。
自社開発ではないので、利益はあまり期待できないが。これが株価にどうのように評価されるのかが疑問だ。


まとめると、株の売買無しの様子見が一番良い。
株を買うのであれば、米ノババックスとの共同で研究しているコロナ治療薬が年内の完成されて、投資家に評価されたとき=株価が上昇基調に乗ったときだろう。
AWSアクセンチュアとの提携はバッドニュース。業務改革を伴うとなると、社内人材が活用できないとプロジェクトはほぼ失敗するだろう。
決算はまあ普通。特に良いところも悪いところも無し。
来年ワクチン特需があっても、おそらく2,000~3,000億増の売上だが、タケダの規模からすると総売上の10%以下なので、あまり業績的にインパクトはない。投資家からの評価を得るのも難しいだろう。

www.takeda.com

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