そこそろ確定申告の季節なのでまとめてみた。
■総合課税とは
総合課税制度とは、各種の所得金額を合計して所得税額を計算するというものです。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2220.htm
■申告分離課税とは
所得税は、各種の所得金額を合計し総所得金額を求め、これについて税額を計算して確定申告によりその税金を納める総合課税が原則です。
しかし、一定の所得については、他の所得金額と合計せず、分離して税額を計算し(この点が総合課税制度と異なります。)、確定申告によりその税額を納めることとなります(この点が源泉分離課税制度と異なります。)。これが申告分離課税制度です。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2240.htm
■所得の種類
所得は以下の10種類がある。
給与所得:勤務先から受け取る給与や賞与
一時所得:生命保険の満期保険金など
不動産所得:土地や建物の貸し付けで得た収入
事業所得:個人事業主の収入など
利子所得:預貯金や債券の利子
配当所得:株式などの配当金・分配金
譲渡所得:株式や不動産などの売却収入
退職所得:一時払いの退職金
山林所得:山林を伐採し譲渡するなどの収入
雑所得:副業による収入、年金など
■各所得の課税はどうなっているの?
例外がいろいろあり網羅すると国税庁のサイトをみたほうがはやいので、株式関係だとすると以下の通りになる。
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〇:総合課税
△:申告分離課税
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給与所得:〇
一時所得:〇
不動産所得:〇
事業所得:〇
利子所得:〇
配当所得:〇
譲渡所得:△
退職所得:-
山林所得:△
雑所得:〇△
■配当控除(総合課税)が有利なケースは?
株式の配当金について申告不要を選択すると、所得税15.315%、住民税5%が一律に適用される。
総合課税を選択して配当控除を適用すると所得により税率が違ってくる。
ただし住民税については一律となる。
・所得税の総合課税
~330万円だと0%
330万~695万円だと10.21%
695万~990万円だと13.273%
900~1800万円だと23.483%
・住民税の総合課税
7.2%
結局どれが有利なのかというと、各個人の所得に応じて以下のパターンのどれが有利なのかを計算する必要がある。
所得税/住民税
申告不要/申告不要
総合課税/申告不要
申告不要/総合課税
総合課税/総合課税