AnswersNewsから。
アンサーズニュースは製薬系に特化したニュースサイトで、コロナ関連の情報もよくまとまっており、有用なサイトだ。
11月の第2週にファイザーとビオンテックが共同でプレスリリースにて、コロナに対して90%の効果があるワクチンが完成したと発表した。
その後の報道で、ファイザーの幹部があらかじめ決められた株価に達したら持ち株を売却する権利を使って一時的な株高時に株式を売却して、一部報道では効果が疑問視されてもいた。
さらにその後の報道で、超低温のマイナス70度以下でないとワクチンの保管はできないとの報道がある。今回はその記事の紹介と一部抜粋だ。
--------------------------------------------------
ファイザーとビオンテックのワクチンは、mRNAを使ったもので、マイナス70度以下で保管する必要がある。
--------------------------------------------------
日本国でも普通の個人病院にはマイナス70度以下で保管する設備は無しので、都市部のかなり大手の病院でないと保管は難しいだろう。インフラ設備が充実している日本においてさえ難しいのであれば、他国はもっと難しいだろう。そもそも冷凍保管するためには安定した電力が必要だが、電力の供給もままならないし、マイナス70度以下で保管できる病院は裕福層向けの病院でしょう。
なので、ファイザーワクチンは、富裕層向けの供給以外の可能性はかなり低いとみてよく、このワクチンに期待した株高はちょっと浮かれすぎかと思う。
--------------------------------------------------
ベンカー氏によると、ワクチンは超低温の冷凍庫で最長6カ月間、一般に入手できる2~8度の冷蔵庫でも5日間保管することが可能。ファイザーの保管設備は、最大15日間、氷を補充できるという。
--------------------------------------------------
一般に入手できる冷蔵庫で5日間しか保管できないということは、専用の輸送設備を使って運んでこなければいけないし、ワクチン接種も事前の予約性になってしまい、一時的に希望者が殺到してパニックを起こす可能性もある。
--------------------------------------------------
ファイザー/ビオンテックと同じmRNAワクチンである米モデルナの候補品は、このような超低温で保管する必要はない。米ジョンソン・エンド・ジョンソンや米ノババックスなどのワクチン候補は、普通の冷蔵庫と同じ2~8度で保管できる。
--------------------------------------------------
一般のヒトが摂取できるワクチンは供給されてこそになるので、モデルナ、ジョンソンエンドジョンソン、ノババックスなどのワクチンに期待する方が現実的だ。
ただ、本庶先生が指摘していたようにmRNAワクチンの製造は大変難しいので、ワクチン全滅がメインシナリオとなるかな。