サーバールームに無停電電源装置（UPS）を設置する場合、IT機器の信頼性と安全性を確保するために一定の注意を払うことが極めて重要です。ここでは、重要な注意点をいくつか紹介します：
負荷評価：
UPSに接続するサーバおよびネットワーク機器の総電力負荷を計算します。UPSがこの負荷をサポートするのに十分な容量を持っていることを確認します。
設置場所：
過熱を防止するため、UPS を設置する場所は安定した風通しの良い涼しい場所を選びます。直射日光や水源から離れた場所に設置します。
バッテリ容量：
停電時に必要なランタイムを考慮します。必要な期間、重要な機器を維持するのに十分なバッテリ容量を持つ UPS を選択します。
配線と電気：
UPS と接続されている機器の両方が適切に接地されていることを確認します。
資格のある電気技術者に相談し、適切な電圧と定格電流で電源が UPS に正しく配線されていることを確認します。
機器と UPS の接続には高品質の電源コードとコンセントを使用します。
サージ保護：
サージ保護装置(SPD)を設置し、電圧スパイクやサージから UPS および接続機器を保護しま す。
冷却および換気：
UPS の過熱を防ぐため、十分な換気を維持します。UPS の周囲に十分な換気スペースを確保します。
特に大型の UPS の場合は、必要に応じて追加の冷却シス テムやファンの設置を検討してください。
メンテナンス
バッテリのテストや交換など、UPS の定期的なメンテナンススケジュールを実施します。メンテナンスおよび保守については、製造元のガイドラインに従ってください。
安全上の注意事項
UPS および関連する電気機器には、メンテナンス時や緊急時にすばやく識別できるように、 明確なラベルを貼る。
UPS の故障や重大なアラームが発生した場合の緊急手順(シャットダウンプロトコルなど)を確立する。
サーバルームのスタッフには、安全手順、特に電気機器の取り扱いに関するトレーニングを受けさせる。
冗長化：
UPSが故障した場合でも継続的に電力を供給できるように、複数のUPSユニットや二次的なバックアップ電源を用意するなど、冗長性の導入を検討する。
監視と遠隔管理：
UPS のステータス、バッテリの状態、および電源品質をリモートで追跡するための監視システムを設定します。
低バッテリーや過負荷状態などの重要なイベントに対するアラートや通知を設定します。
負荷分散：
UPSの各相に負荷を均等に分散して、不均衡を防ぎ、効率を最大化します。
コンプライアンス：
設置が地域の電気コードおよび規制に準拠していることを確認します。
シャットダウン手順：
長時間の停電に備えて、サーバやその他の重要な機器を適切にシャットダウンする手順を確立します。必要に応じて、自動シャットダウンを開始するようにUPSを設定します。
文書化：
トラブルシューティングや今後の計画を容易にするために、UPS の設置、保守、および事故に関する詳細な記録を残しておきます。
テスト：
定期的に UPS システムをテストし、停電時に期待どおりに機能することを確認します。
これらの注意事項に従うことで、サーバルームの UPS システムを確実に動作させ、重要な IT インフラを保護することができます。また、最良の結果を得るためには、専門家またはUPSメーカーに相談し、具体的な指導を受けることをお勧めします。
