一部界隈でマイナポイント申請のＰＣのブラウザがＩＥ１１であることで、日本のＩＣＴ技術が低いだとか、システム開発業者の技術力が低いだとか、情報漏洩の守りが不安だとかがまことしやかに話されている。
特にウェブ上では前述の内容で拡散されているようだ。
拡散している人は公式情報をみているのだろうか。
Ｊ－ＬＩＳのサイトをみると、スマホからでも申請できるし、ＰＣの場合は以下のような記載がされている。
パソコンで申請する場合
パソコンの必要な動作環境を準備する。
１．ＯＳ Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ７、８．１、１０がインストールされていること。
２．ブラウザ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒ１１）がインストールされていること。
脆弱性を批判するならＩＥ１１ではなく、むしろＯＳに何でＷｉｎｄｏｗｓ７があるの？というところでしょう。
いくら政府や自治体がお金をかけて、ポータルサイトを整備しても、インフルエンサーから公式情報をみない一般人に正しくない情報が広まってしまうようだ。令和２年でこのレベルでは日本の電子立国は当分厳しそうだ。
ちなみに、本件に関して、マイクロソフトの情報をもって危険といっているひともいるが、行政が利用しているネットワークはインターネットではなく、ＬＧＷＡＮ（ローカルガバメントワイドエリアネットワーク）となっているし、強靭化対策として、ファイヤウォールをネットワークごとに設けていて、特定通信しか通さないようになっているので、セキュリティに関してはそこまで心配する必要はない。
セキュリティを厳しくしているので、利便性が下がり、手続きが面倒になっているので、そのあたりを批判した方が、使い勝手がよくなり、利用者も増えるでしょう。
