Market Hack流から抜粋。
もともとCAN-SLIM法とは、成長株投資の大御所であるウイリアムオニールがInvestor's Business Daily(IBD)を年間購読すると送られてくる小冊子(日本版だとオニールの相場師養成講座)に記載されていたものだ。
IBD Composite Raitingという独自の方法で、個々の銘柄の業績のよさやテクニカル的な勢いの強さを数値化するなどの独創的なアイデアが盛り込まれている。
ただ、独創的すぎるため、長年株式相場に慣れ親しんだヒトでもぱっとみてよくわからないことが多い。
また、ウイリアムオニールが提唱するCAN-SLIM法を実行するにはIBD Composite Raitingを調べることが前提となっているため、本来の意味であれば日本株式に当てはめることは難しい。
どうしてもCAN-SLIM法を日本株式で適用したいなら、以下なような点を考慮して適用する必要がある。
C:当期利益→EPSで前年同期比で20%以上。これは証券会社の資料を見るなり、ヤフーファイナンスを見るなりすればわかるだろう。
A:通年の利益→1年間のEPSが前年比で25%以上。過去3年にわたって維持されている。来年のコンセンサス予想が今年よりも明確に高い。ROEは17%以上。これも証券会社の資料を見るなり、ヤフーファイナンスを見るなりすればわかるだろう。
N:新製品・新サービスが利益成長の原動力であること→カルト的なサポートを集めている会社。ここは定量的な評価ができなので難しいところだ。
S:需給関係→IBDのサイトを見ないとわからないので、日本株式だと難しい。
L:先導株・出遅れ株→これもIBDのサイトを見ないとわからないので、日本株式だと難しい。
I:機関投資家好み→大株主に大手機関投資家が乗っていること。これは証券会社の資料を見るなり、ヤフーファイナンスを見るなりすればわかるだろう。
M:相場の地合い→調整局面に入ったらパフォーマンスの悪い銘柄から売却する。
以上を見る限り、C、A、I、の箇所となる。これを頑張って探すしかない。