naos92の日記

あなたは夢をみる?志を低く自我を薄く、万人に好かれる便利な奴隷を目指します。

不適切動画の投稿について考えたこと

数日前、大戸屋の授業員が不適切動画を投稿したことの対応として、大戸屋が全店一斉休業を行い、従業員教育を実施した。全店休業の影響で、一億円程度の損害が発生したようだ。

ひと昔まえにも、同じような騒動があり、動画の投稿先が、youtubeやニコニコd黄河から、InstagramTikTokに変わったのは時代の流れを感じるが、やっていることは昔と一緒。

本件について、WBSに労働問題に詳しい藤田さんが、与えられている役割と報酬のギャップなどによる職場の不安と解説していたが、それは少し違うのではなかろうか。

不適切動画を投稿するひとたちは、ああしたイタズラには危険が伴うことを理解しているだろうし、大変高価な支払をする羽目になることも理解はしているのだろう。

ただ、一種の間に無限の快楽を味わったヒトにとって永遠の劫罰(こうばつ)など何の関係があるのであろうか。

ということで、経営者からすると、日本の若者に対しては扱いに細心の注意を払わなければならず、最新の注意を払う方向に舵をきるのか、または定年退職者や外国人を中心に雇用を増やす方向に舵をきるのか、判断どころとなる。

 

著作権改正法案見送り

www.mangaz.com

著作権改正法案が今国会では見送られたようだ。

そもそも、著作権改正法案はいうまでもないことだが、漫画村などの海賊サイトへの対策であろう。

ただここで考えてほしいのは、なぜ漫画村が流行ったのか?ということだ。

理由としては大きく以下の2つと考えられる。

1.無料であること

2.最新の漫画が読めること

最新の漫画が読みたければ、購入するなり、書店やコンビニなどで立ち読みすればよいので、無料であることが決定的に重要であったのだろう。

無料の漫画サイトといえば、過去の漫画を読むことができる、マンガ図書館Z、というサイトがある。

こちらは海賊サイトではなく正規のサイトだ。

発起人は、週刊少年マガジンにて『ラブひな』『魔法先生ネギま!』を連絡していた赤松健氏だ。

だが、このサイトを訪れて漫画を読んだことがある人がどの程度いるであろうか?

また、リピータがどの程度いるのであろうか?

マンガ図書館Z漫画村ではサイトの趣旨がちがうので、単純に比較することはできないが、それでもリピータ率は圧倒的に漫画村のほうが多かったと思う。

そのんなことないという人がいたら、漫画村はすでに閉鎖されてしまっているので、一度マンガ図書館Zを訪問し、漫画を読んでみるとよい。

UI/UX(ユーザインターフェース/ユーザ体験)というものがまったく考えられていないことがわかる。つまり、読書方法やシステムが直感的にはわからないし、漫画を読んでいる途中に表示される広告画像により、テンポよく漫画を読むことができないわけだ。

このような部分を改善できない限り、今後も海賊サイトは増えるであろうし、読者は海賊サイトへ流れてしまうだろう。

【必読書】ナニワ金融道

青木雄二の代表作である、ナニワ金融道Amazon Kindle Unlimited の対象となっている。最初は絵柄が受け付けないかもしれないが、慣れると味わい深い絵となる。

一読するとわかることだが、手形の裏書きと連帯保証人には絶対ならないと心に誓うことになし、世の中のひとが信じられなくなる。

内容のリアリティもすごくて、第一巻の第一話でまず衝撃をうける。

基本給\80,000

所定時間外賃金\60,000

技術手当\50,000

主任手当\50,000

交通費\5,400

合計\245,400

健康保険料\6,500

厚生年金\2,800

雇用保険料\7,200

所得税\15,400

住民税\2,600

上記の数字が何かわかるだろうか。

これは、主人公である灰原達之が給料支払明細書を渡されるときに記載されている給与明細である。

しかも税金部分が当時の税率とぴったり一致しているところのこだわりようといったらハンパないです。

これだけリアリティにこだわっていれば、本作で筆を折りたくなったのも理解できるというもの。

投資銀行とプログラミングとsplunk

www.splunk.com

diamond.jp

広瀬隆雄師が再三述べているプログラミングの必要性について、どこまでのスキル、知識が必要となるのか考えてみた。

考えられるのが、広瀬氏のブログに記載されていた監視銘柄にsplunkがあったこと。splunkは一般のヒトにはなじみがないかもしれないが、データ分析ツールとしては世界の先端企業のひとつといってもよい会社だ。広瀬氏も紹介している。

記事をよんでみてもちょっとなにがすごいのかわからないと思うので、次のような一日を考えてみよう。

1.目覚ましで起きる。

2.トイレ、洗顔、シャワー、朝食をすませる。

3.会社に着き、PCを起動する。メール、インターネット、社内システムを利用し仕事をする。途中休憩でタバコをすったり、トイレにいったり。

4.社用車を利用し客先訪問する。

5.退勤する。

会社員ならおおむね上記のような流れになると思う。

ふーんという感じになるかもしれないが、ここでキーワードとして、ログ、データ分析という言葉がでてくる。

ログとは、電子機器を動かした際に内部に出力される履歴情報のことだ。iphoneを使っていればiphoneに何時何分何秒に何をしていたのかわかるし、iphoneからインターネットをみれば通信事業者に何時何分何秒にどのようなサイトをみていたのかわかってしまう。

上記1では、起床時の目覚まし時計の代わりにスマホを使っていれば何時に起きたのかわかるし、寝起きがいいのかわるいのかもわかる。

上記2では、最近はやりのIOT家電をつかっていれば体調がいいのか、わるいのか、きれい好きなのか、朝食をきちんと食べているのか、などがわかる。

上記3では、何時に出社したのか、メールやインターネットを私用利用していないか、社内システムが適切に使われているか、休憩が多くないかなどがわかる。

上記4では、最短ルートを通っているか、ガソリンが無駄に消費されていないかなどがわかる。

上記5では、退勤時間がわかるし、違法残業をしていないかなどがわかる。

簡単にいうと、ヒトの行動をすべて監視することが可能なわけだ。

ただ、ここで難しい問題がでてくるのだが、各種のログはメーカや製品ごとに異なっていることだ。これをひとでで成形して、理解することは至難のわざとなる。

そこで、splunkのようなログ分析ツールが登場するわけだ。

splunkにログを放りこめば分析ができるわけだが、残念ながら利用者の意思を忖度して分析してくれるわけではない。

分析するためには利用者がsplunkに対して命令をしなければならない。

ここでやっとプログラミングの話につながるわけだ。

コンピュータに対して命令することをプログラミングともいえるので、広瀬氏はこのレベルのことを指しているのだと思う。間違っても競技プログラミングの世界の話ではないだろう。

もし、プログラミングをマスターするつもりなら、どのレベルが必要かあらかじめ到達点を決めておいたほうが習得スピードがはやいですよ。

投資銀行とプログラミング

www.highclass-jobchange.com広瀬隆雄師のツイッターでたびたび若い人にプログラミングができるようになれと激をとばしていたので、気になって調べていたら上記のブログをみつけた。

ライトついていますか?でおなじみのワインバーグ先生の本を一読したことがあればわかることだが、決定的に重要なのは要件定義であって、プログラミングではない。プログラミングは要件を実現する技術のひとつであるし、その技術によって設計にも影響がでてしまうが、重要なのはそこではない。

例えば、経営者がプログラマーと一緒にプログラミングしたとして、なぜプログラマーの進捗が悪いのか理解できないだろうし、時間がかかる理由も永遠に理解できないし、永遠にお互いの溝はうまらないだろう。

このあたりの事情はワインバーグ先生の本にも記載があったし、青色発光ダイオード開発のプロジェクトリーダを務めた小山稔氏の著書にも似たような話はでてくる。

ただ、逆に考えると経営層を担うであろう人材の認識がこの程度であれあ下克上も容易なので、一発逆転を狙っている人にはチャンスでもある。

MyspaceとFacebookとYahooとGoogle

GAFAと呼ばれる企業のうちAppleAmazonは別格として、FacebookGoogleには共通点がある。

それは、創業時点ですでの圧倒的な市場シェアをほこっていた企業があったことだ。

それが、Facebookに対するMyspaceであり、Googleに対するYahooだ。

なぜシェアがひっくり返ってしまったのか、いろいろあるのであろうが、決定的に重要なことのひとつにテクノロジーに対する取り組み姿勢の違いがあるであろう。

例えば、Facebookを支えるプログラミング言語PHPが採用されてるのは有名な話だが、MyspaceMicrosoft社の.NETだ。言語の完成度としてどちらが優れているかはいろいろあるであろうが、PHP=オープンソース=技術オタク、.NET=マイクロソフト=悪の帝国=スーツのイメージがあると思う。

また、Googleのバックエンドのデータ処理にHadoop系の分散処理技術が採用されているが、YahooではNetApp社のストレージアプライアンスを採用していた。こちらでもHadoop=オープンソース=技術オタクになるし、NetApp=スーツのイメージがあると思う。

ここで何が重要かというと、企業のコアとなる技術を自社でまかなうことができるか、他社に外だしするかになる。

結局、大規模なサービスやシステム開発を行う上で、もっとも重要な要件定義の部分において、経営者が技術者の目線までおりてきて開発を行うのか、技術者が経営者の目線までのぼっていき開発を行うのか、で意思決定のスピードが変わる=サービスのリリースサイクル、改善サイクルに圧倒的な差がついてしまったのだろう。

もし、今後、テクノロジー企業に投資を行うのであれば頭の片隅にとどめておきたい内容だ。

Myspaceデータロストで思うこと

news.livedoor.com

かつてNo1 SNS企業であったMyspaceにて大規模データロスト発生。

テクノロジー企業としては致命的な障害。

これで企業生命もたたれてしまうでしょう。

なぜここまで凋落してしまったのだろうか?